日本には古くからフルーツを水菓子と呼び、
菓子の一つとして扱う独特の文化があった。
種類はカキ、ナシ、モモ、ウメ、ワリンゴ、ブドウなどがあり、
特にカキとナシは明治以前の主要なフルーツであった。
明治以降になると海外から多くの種類、品種が導入され、
日本の風土に適応した形で生産されるようになった。
欧米と和のフルーツの違いには、
食文化や環境が大きく関っているように思う。
欧米文化の発祥地域であるヨーロッパでは、
飲用の難しい硬水が多く、さらに通年でビタミン源になるような作物が少なかったことから、
水分とビタミンが豊富に含まれるFruit daily necessitiesとされていた
。保存食としてもフルーツが中心で、
Jam and juice、ワインなどとして利用されていた。一方、
日本は雨が多く、また良質な水と四季折々の野菜や山菜が豊富であり、
それらから水分やビタミンの摂取が十分に可能であったため、フルーツはむしろ嗜好品、
贈答品とされていた。 このような違いは現在のフルーツの生産に大きく影響している。
欧米諸国は世界各地にMonoculture plantation-styleを広め、
品種を集中させて安価に大量生産しており、
収穫量が多く病害虫に強い品種の選択や栽培が主に行われている。
また、ジュース、ジャム、
For processing and wineが多いので見た目はあまり重視されない傾向がある。一方、
日本は細長く起伏の激しい国土のため、
一軒あたりの農地面積が狭く、コストの高いBreed type low-volume productionなので、
単価を上げて経済性を高めるために、生食で重要な見た目と味、
共に良い品種の選択や栽培が主に行われている。また、
贈答品にする習慣から都心の一等地にある高級果物店で特産品として紹介されたり、
海外で高級品としても扱われている。
本稿ではこのように日本で育てられ海外でも注目されている和のフルーツを紹介し、
特にブドウについては品種間のDifferences in aroma componentsを紹介する。
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